中島弘貴
by ototogengo


空が熟れたとき

熟した空が弾け飛ぶ

ぱちん、ぱちと音がなる

降ってきた空の破片が彼の体に当たって落ちる

拾い上げると、太陽の温もりが残っている

彼はそれを優しく握りこむ

多くの隙間ができるように指と手の平で包んだために、歩きだした彼が地面を踏むたび、それは手のなかで軽く跳び上がり、皮膚の壁にぶつ返りながら転がる
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by ototogengo | 2009-09-28 14:56 | はなし
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