中島弘貴
by ototogengo


『魂の一粒』

A「この作品は宇宙を描いたものですか?」
B「いいえ、魂の一粒を画面いっぱいに表したものです」
A「本当ですか!?恒星や彗星や星雲のようなものがたくさんあるのに…。それはどのくらい大きいんですか?」
B「それが、電子顕微鏡でも視えないほど小さいんです」
A「信じられない…。それはどこにあるんですか?」
B「ありとあらゆるところにあります」
A「あなたにも私にもあるわけですね」
B「ええ。それどころか、動物も植物も菌類も、この壁やあの埃(ほこり)だって、魂の粒で満ち満ちているんです」
A「じゃあ、全てのものに、この宇宙のようなものがいっぱいつまっているわけですね…」
B「ええ。何もないように思えるところでさえ、そうでしょう。しかも、その一粒一粒はこれよりもずっと緻密で、ずっと様々な色や形をふくんでいるのかも知れないんです」
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by ototogengo | 2014-09-04 19:52 | はなし
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