中島弘貴
by ototogengo
中島弘貴
多様なものごとと関わりながら世界を広げて深める。文筆、音楽、絵、写真をやります。

2011年に解散したバンド“立体”では、うたとギターを担当。空島出版主宰。


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カテゴリ:歌詞( 3 )

「本当は」 作詞・作曲/中島弘貴(作詞協力/星山可織)

言葉ではない波紋が伝わって
動物や植物と意思を通わせる

本当はあるんだ 顕れより密に
知っていることは世界のほんの一部

宇宙は宇宙を数知れず孕んで
一つ一つの活動にたゆたう

布団のなかで体温が後をひく
瞼の裏で星たちが瞬く
暗黒がふくむ何千の色を視る
現実の奥に隠れたものを読む

うたわれないうたがあちこちで響いている
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by ototogengo | 2013-12-17 21:35 | 歌詞

自作歌詞集 か行

「果実」

張りつめた枝の先に果実、果実、吊り下がる

熟す



「風が吹く」

樹々はゆれて、震えていた
窓がゆれて、震えていた

風が強く吹くよ
そこで、ここで音がする

人は前のめり急ぎ足
草むらに水に波がうつ

風が強く吹くよ
そこで、ここで音がする



「気が付けば/おはよう』」

気付かなかったことに気が付いたら、これから気が付くように気を付けよう

気付かなかったことに気が付いたら、これから気が付くことに気を付けよう

おはよう 起きよう 今日もまた生きよう



「君のことは知らない」

知らない 今は君のことは
いつかのことだった



「具現」

仰向き、時を折り、
壁の染みに増幅させられる
具現に変え、具現に変えられ、
巡り巡り、積もり、捲(めく)れ下がり雪崩れ込む

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

雨降り、時を変え、
アスファルトに波紋 波紋 波紋 波紋模様
具現に変え、具現に変えられ、
巡り巡り、積もり、捲れ下がり雪崩れ込む

・・・・・・・・・・・・・・・・・・



「黒い雨」

斜交いに黒い雨が降る
斜交いに黒い雨が降る

半固体の雨 黒い幼虫
柔らかでくびれの少ない、螺旋のマカロニ

斜交いに黒い雨が降る
斜交いに黒い雨が降る



「甲虫の心臓」

甲虫の心臓
鉱物的に無機に紅く脈打つ
ぼお ぼお 光りつつ

ん'っ ん'っ ん'っ ん'っ …

物語は昏睡する
断片のみが浮かび、現れ、消える

ん'っ ん'っ ん'っ ん'っ …

何かが欠けている

ん'っ ん'っ ん'っ ん'っ
ん'っ ん'っ ん'っ ん'っ …



「苔生し」

苔生す街並み
黄金色の胞子ふく
陽光と陰影 無人の街並み

苔生す街並み
高層建築物 室内 陳列棚
商品おのおのに苔生す
陽光と陰影 無人の街並み

やわらかに深々と苔が生す
蒴を上へ横へ下へ伸ばす
陽光と陰影 無人の街並み

苔生す街並み

薄紅色の苔の花
山吹色の苔の花
小さい小さい苔の花 苔生す

苔生す街並み
苔生す



「これから」

これからそこへ向かおう

愛するものを広げて

本当に生きることを続けるんだ
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by ototogengo | 2012-08-09 23:09 | 歌詞

自作歌詞集 あ行

「あいさつ」

おはよう こんにちは こんばんは また会いましょう
いつでもやさしい気持ちで声をかけ合おう

ありがとう ごめんね おやすみ また会いましょう
おはよう こんにちは こんばんは また会いましょう



「青」

草花がゆらぐ
伸びて、曲がり折れ、ゆらぐ
白い雲を捉える前に通り過ぎる
土と緑と空を

水面の縁に照り映える日の光

湖の水中から見上げたときの空の青さ、青さ、青さ
青さ


草花がゆらぐ
伸びて、曲がり折れ、ゆらぐ
波のかたちをそこに見る

空の青さ
波の青さ
水の青さ
青さ




「阿呆死人(あほうしにん)」

阿呆死人は卑しい自己愛に耽溺
辛苦を正当化 虚無にうつつを抜かす(阿呆にも死に急ぐ)

阿呆死人の憎悪は捲れて朽ち果てて
発酵し泡吹き 灰に爛れて臭い

内眼を見張り生きて生きる
最小最大限の生活 



「雨がきこえる」

雨が聴こえる

近く遠く聴こえる
弱く強く聴こえる

雨が聴こえる



「歩く」

落ち葉を踏まずに歩けないから落ち葉を踏んで歩く
花びらを踏まずに歩けないから花びらを踏んで歩く

歩く

小枝を踏まずに歩けないから小枝を踏んで歩く
木の実を踏まずに歩けないから木の実を踏んで歩く



「生きる」

降り積もる光と影
樹木(きぎ)と土の匂い
また鳥が鳴いた
虫たちは歩き、這う
そこかしこに花、苔、きのこ

みている
きいている
かおる
かんじる
生きている

木漏れ日と影を肌に感じる
足の裏に土のやわらかさを
肩に背中に幹のかたさを
空気と風はやさしい

みている
きいている
かおる
かんじる
生きている



「生きよう」

きみが死んだらとてもかなしい
少し落ち着いて待ってみなよ
ほら朝がまたやってきたよ

きみが死んだらとても苦しい
おれも生きるよ、きみも生きなよ



「息が白い」

指のかじかむ夜に手足を動かしてずっとずっといく
ずっとずっといく

しんと静まった夜に手足を動かしてずっとずっといく
ずっとずっといく

息が白い



「いつでも」

芽生え、芽吹き、伸びだし、伸びだして、蕾がつき、花が開き、咲き、散って、繁り、生い繁り、ゆれて、実り、熟し、落ちだして、落ちる、裸で立っている

忘れたら思い出せばいい
失くしたら探し出せばいい

いつでも遅くはないよ
いつでも



「いつものこと」

眠れない長い夜は決してむだではないよ
憂鬱な重い朝は決してむだではないよ

いつものことだ



「永久に」

何度も何度も執拗に殺される
何年も何年も情けなく殺される

ささいな言葉で何気ない行動でいとも簡単に死ぬ

何度も何度も諦めず生き返る
何年も何年も強かに生き返る

まじめなこころに温かい行動に生きる命が溢れる

まだまだだ
これからだ
力を込め、超えていけ

何度も何度も生き返り殺される
何年も何年も殺されて生き返る
永久に永久にそれは続くだろう
永久に永久に移ろいながら
移ろいながら


「おしまい」

物語はもうおしまい

本当に生きるものをみよう

本当に生きるひとをみよう
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by ototogengo | 2012-08-09 21:17 | 歌詞