中島弘貴
by ototogengo
中島弘貴
多様なものごとと関わりながら世界を広げて深める。文筆、音楽、絵、写真をやります。

2011年に解散したバンド“立体”では、うたとギターを担当。空島出版主宰。


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<   2009年 04月 ( 10 )   > この月の画像一覧

4月28日

整然と段々にばらける、真紅(まっか)な繊維の束の両端は、全体が円くなるよう結ばれる

それらはそれぞれ同じようで少しずつ違っているが、その模様めいた集合が四角形を成すように並んでいく

独りでに、ひとつが結ばれ終えると、次の一つが結ばれ始める

と思えば、独りでに、こちらが半分も結ばれていないのにもかかわらず、あちらで結ばれ始める

薄い薄い、赤い空気に満たされている
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by ototogengo | 2009-04-28 23:49 | 言葉

4月25日

おおらかな紅い回転に入り込む

その残像としての軌跡を経験する

この壁の透きとおった洞窟へ舟が入り込む

白い帆が一瞬の反射を固定する

奥へ撓りながら伸びる螺旋に沿って、

水音を拡散してすすみ、

浮かび、展開する飛沫は、無重力に宙を緩慢にうごく

紅い、紅い

うすら紅い水は壁へ徐々に透過していく





※水音(みなおと)、飛沫(しぶき)
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by ototogengo | 2009-04-25 01:16 | 言葉

4月24日、深夜

彼はあらゆる方向に鋭角をなして引き延ばされていく

ふかく潜るにつれて延びる

そのものは半液体の象牙のようだ

それはあたたかい、丸く小さな核を苗床に、成長しきった枝の全体が大きな球を形作るように伸びる数百本の密生した森を形作る

潜る 潜る 潜る

毛細血管のように絡む、息づいたやわらかい白色の枝枝のなかで、やさしい影の気の遠くなる編み目模様
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by ototogengo | 2009-04-24 01:19 | 言葉

4月21日 未明

電線の果実は緑、黄、紅色の順に熟し、黒ずんで落っこち、転がって墨のようにさらに黒ずんで乾き、放っておかれる
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by ototogengo | 2009-04-21 11:51 | 言葉

苔の彼について

その幾層にもなり、所所(ところどこ)に剥がれ落ちた苔の皮膚を、その奥に覗く橙色と桃色の混じった、水けを帯びた肉体を、みる

彼は話さない

彼は鳴かない

足音も立てず、土の上を辷るように歩いていく

よく湖や河のそばで見かけるが、水を飲む様子はおろか、水浴びをする様子すら見た試しがない

深夜から朝にかけ、彼はどっしりした樹の根の上で蹲り、微動だにせず眠るので、霧の濃いなかで早朝の散歩をするときには、彼の存在に気付かずに足を引っ掛け、危うく転びそうになることも度々だ

そのように(もちろん、わざとにではないが)蹴り飛ばされ、頭を地面にぶつけても、彼は決して目覚めない

いつものように、ようやく正午前に目覚めて体を起こすと、苔の皮膚の剥がれやひび割れがひどくなっていることに気づいて呆然と立ち尽くすのだが、ほんの5秒もするとけろりとして歩きはじめる
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by ototogengo | 2009-04-19 00:32 | はなし

4月17日 昼

衣服の毛玉を穏やかに愉しみながら次々とむしりとれる幸福
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by ototogengo | 2009-04-17 13:53 | 言葉

4月4日

中心の光の粒子のせわしい静かな行き交い

目を開けていると、浮かんで漂っている

無風のなかで夥しい粉雪の舞うように、無風のなかで夥しい塵埃の舞うように

まばたきによって生きた灯りは伸縮する

それはわずかに回る

回りながら拉げる






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ここにもっと多くの言語表現を載せています
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by ototogengo | 2009-04-04 23:09 | 言葉

4月3日 夜

確かな母音のない叫びがその人と共にある

それはいつからか、その人のうちのどこからか生まれ、低い低い声で響きわたっている

しかし、当の本人は沈黙を保っている

その体は叫びにあてられて細かく揺れ、痙攣する

暗い、黒い、絶えることのない叫び

眩暈を覚える

ふらついて、足を踏み外す

暗い、黒い、濃い気体の叫び

それに満たされ、それはその人の周囲に吹きでて、澱んだ丸いかたちになる

なんという重い軽さ

なんという重い軽さ

自身が叫ばなければならない

自身が叫ばなければならない

声にして、もしくは行為にして!
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by ototogengo | 2009-04-03 23:13 | 言葉

4月3日

やさしく大きな不定形に、不定期にやわらかく点滅する薄明かりのある黒色のなか

いくつかの透明な、視界いっぱいを占める三角形が規則正しく順番に現れ、消え、現れる

それらは縁だけが黒色と分離しており、その中は周囲と同じ

それぞれの角の方向、角度は三角形ごとに異なる

しかし線の総和、面積はほぼ同じに見える

そして視点はくる、くると回るので変化にとんだ様子がたのしめる

やさしく大きな不定形に、不定期にやわらかく点滅する薄明かり、

それらは白がほとんどだが、時に緑、赤、青が見える

かすかにかすかに、かすかにかすかに
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by ototogengo | 2009-04-03 11:44 | 言葉

4月2日 昼

生命のぐじゃりとした青さ、赤さ、みどり、黒い黄色
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by ototogengo | 2009-04-02 15:33 | 言葉