中島弘貴
by ototogengo


4月6日

緩やかに緩やかに回って昇っていく

大きく、大きく、次第に小さく

軌跡は逆竜巻形になるだろう

彼は今、その真ん中を少し過ぎたところにいて、ようやく夢見心地から覚めた

さて、頂上に達したとき、いかにして停止せず、次いでそこから真っ逆様に落下せずにいられるか、彼は考えていた

その瞬間、今の回転と逆向きに体を素早く捩じって、軌跡を遡ろう

そうだ、それができない道理はないのだ
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by ototogengo | 2010-04-06 16:06 | はなし | Comments(0)
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