中島弘貴
by ototogengo


『凍りついた空』

今朝はあまりにも寒かったので青空がまるごと凍りついていた。青色は深みを増し、その角ばって透きとおった結晶は太陽の光を乱反射させた。風と空気の冷たさに震えながらも、わたしを含めた数人が思わず足を止めて見とれていた。
凍りついた空は昼間に溶けてしまったが、深夜になれば再び固体に変わるだろう。深い深い藍色の結晶の向こうがわから、少し太くなった三日月がじわりと光りを広げるに違いない。
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by ototogengo | 2012-01-28 20:32 | はなし | Comments(0)
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