中島弘貴
by ototogengo
中島弘貴
多様なものごとと関わりながら世界を広げて深める。文筆、絵、音楽、写真をやります。

2011年に解散したバンド“立体”では、うたとギターを担当。


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詩 23

3月7日に書いた二作。


「永遠の途上」

生活は容易く通りすぎていく、ほとんど
擦りぬけていくと言ってもいいくらいに
、無生物も生物も事件も、あまりにも多
い、わたしたちはそれらをとらえきれず
、幻のなかを漂っているかのよう、それ
がとてもやりきれない、確かな実感がほ
しい、鮮やかな何かがほしい、痛いほど
の強さの、眩いほどの明るさの、芸術は
それを築くための道、外界と内界をあら
ゆる方向に、あらゆる距離に、あらゆる
過去と未来に飛びまわる、踊るように、
縫うように、析出させるように、独りき
りで何度も何度も飛びまわる、外界と内
界の結晶が同時に生長し、やがてあわさ
って、やがて砕ける、そうしながら、ず
っと飛びまわるのだ、いつか、その晶癖
は驚くべきものになる、四面体、六面体
、八面体、星状、楔状、腎臓状、放射状
、葉状、晶洞、十二面体、樹枝状、柱状
、鍾乳状、骸晶、羽毛状、板状、花弁状
、球状、それらのさまざまな組み合わせ
、それらの色と輝きと透明度の多彩、信
じがたい密度、わたしたちはそれらとと
もに世界をふみしめる、世界にさわる、
飛びまわる、飛びまわる、踊るように、
縫うように、歌いながら、世界とともに
独りきりで、永遠に、他の独り独りと結
ばれつつ、他の一つ一つと結ばれつつ、
そして、そして、


※眩いは(まばゆい)と読みます



「ある詩人へ――ひいては、それすらも可能にする…」

あなたは極限まで結晶化された石
わたしたちは、その劈開(へきかい)を探る
それはあまりにも多すぎる、あまりにも少なすぎる
幾重にも複雑に折りたたまれているから
(ひたすら固有のせまさのなかへ入れ、そして解放せよ)

灰と化した骨が雪となって降り、
まばゆい光のなかで吹きあれる
その手からたれる血の一滴一滴、
それが空中に紅い波紋を広げる
しのぶ石に似て、その同心円は、
羊歯の森のように咲いては散る
同時にそれは薔薇の花のようで、
どこでもない所のそこかしこに、
しかも今、この場所に刻まれる

あなたは、あなたがたは、そして世界は、
これほどまでに真実たりうるのか
たとえ、不条理や不可能と呼ばれようとも

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by ototogengo | 2018-03-11 10:34 | | Comments(0)
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