中島弘貴
多様なものごとと関わりながら世界を広げて深める。文筆、絵、音楽、写真をやります。
2011年に解散したバンド“立体”では、うたとギターを担当。 【SNS】 mixi 【音源試聴】 soundcloud my space お仕事のご依頼、メッセージ等はこちらまで ↓ man_polyhedron@hotmail.co.jp カテゴリ
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詩 24
3月10日に書いた二作。
「わたしたちは自分自身よりもはるかに優れている」 わたしたちの頭蓋のなかで夥(おびただ)しい樹々が語らう 瞬きよりも早く、ことばではないことばで 無数に分かれて絡み合う枝々(えだえだ)を稲妻たちが駆けぬけつづける 景色と音、匂いと味と感触を――それ以上のものさえも――つれて その翻訳を、その語らいを全て知ることができたら! わたしはわたしよりも遥かに優れている わたしたちは自分自身から学びつづける 「なんという」 ことばにすること、 それは世界を多重に翻訳することだ まず、わたしたちの体をつうじて世界が翻訳される さらに、それがことばに翻訳される 再び、それがわたしたちの体をつうじて世界に出される だが、本当はそれほど単純ではない ことばにする、ことばを交わす それらがなされるたびに、 数知れぬ通行、数知れぬ往復、 どれほどの翻訳、どれほどの異化があるだろう 多層に次ぐ多層、多次元に次ぐ多次元、 なんと複雑な迷路をぬけて、わたしたちは語りあうのか!
by ototogengo
| 2018-03-11 10:56
| 詩
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