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中島弘貴
by ototogengo
中島弘貴
多様なものごとと関わりながら世界を広げて深める。文筆、絵、音楽、写真をやります。

2011年に解散したバンド“立体”では、うたとギターを担当。


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詩 32

3月28~29日に書いた三作。


「わたしたちは無数の雫のように」

自分を透明にし、
外界を通し入れると、入ったものは一度屈折する
さらに自分から出すと、それはもう一度屈折する
そうして、豊かに彩られた何かが生まれる
それを繰り返し入れては出し、出しては入れれば、
虹がいくつもいくつも現れて彩る、
二重の虹や逆さまの虹や水平の虹をふくむ
その見せかけの美に惑わされることなく、
深い透明によって貫くことをやめず、
美と真(しん)の融合をはかれ



「世界の夢、世界は夢」

まるで水たまりの群れ、
世界のそこかしこに夢が散在していて、
不規則めいて、
多数の隠れた規則に支えられて、
わたしたちの生活と世界そのものによって育まれて

それらの夢は鮮やかで、それぞれがまるで違う
たとえば夢は木漏れ日のさす森、雲の流れる青空、
山の映りこむ湖、自転や公転をする星ぼしとともに進む銀河
水たまりそのものも動く、
さざ波がたって、波紋ができて、
あふれて、広がって、つながって、昇り降りする滝になって、

夢たちは次から次へと逃れ去って、
漂って混じりあって、
別の夢に凝集していく
どこから来て、どこへ行く
誰かがそれをつかまえて、結晶にして、
どうやって?
こうやって、そうやって、ああやって、
そうだ 



「あなたにとって」

体の過剰防衛が塵や花粉を暴力に変える
体質や環境を変えよ、あるいはその苦痛から恩恵を引き出せ
心の過剰防衛が己や他者を暴力に変える
心性や環境を変えよ、あるいはその苦痛から恩恵を引き出せ

これは詩ではない?
では、詩とはどんなもの?

by ototogengo | 2018-03-29 03:04 |
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